カブトムシ

青い空へと伸びるくぬぎの木
まだ元気でいるかな
カブト虫を取りにのぼった
遠い夏が見える

泥にまみれて擦り切れた靴は
もう履けやしないけど
書き残したままの絵日記に
僕はいまも 駆け続けてる

あだ名で呼びあってた ともだちが手を振る丘
虹の麓で咲いた ひまわりの色 胸にひろがる

あの風は吹いてますか
好きなことだけを 追いかけた日々
あの空は晴れてますか?
永遠に続く 道の向こうまで

壊れた廃屋(いえ) を秘密基地にして
そう夢を演じてた
誰もがいつか大人になる
そんなことも知らないままで

黄昏が近づけば ひとりひとり帰ってく
呼びにくる母さんの あたたかい声 聴こえてくる

あの風は吹いてますか
夢がほんとうに 夢だった頃
あの空は晴れてますか
心の響きを 追いかけた場所で

あの風は吹いてますか
好きなことだけを 追いかけた日々
あの空は晴れてますか
永遠に続く 道の向こうで

あの風は吹いてますか
夢がほんとうに 夢だった頃
あの空は晴れてますか
心の響きを たどり続けたい
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