そこで泣いた少年

一瞬 風が吹いたから ブレーキを握って
丘の上で少年は 街を見下ろした
いつも通りの夕焼けが やけに眩しくて
そこで泣いた少年は 何を想ったろう?

「疑心暗鬼 人生 何のためイキテルノ?
こんな僕で本当に来るのかな? ステキナミライ」

少年よ ああ少年よ 君が僕に繋いだ夢はまだ
もうちょっと あともうちょっと かかりそうだけれども忘れないから

「一週間に何回も 通った道なのに
自分が今日はちっぽけな気がして泣いてた」

君に見せたって 自慢できる僕じゃない
ただそれでも 描いてよ 歩いて来てよ「アナタノミライ」

少年よ ああ少年よ 涙の後で知った事があるよ
心を解き放て 声を聞いてごらんよ 聞かせてよ

もっと泣いていいんだよ 僕は大丈夫だから
あの日泣いた少年が作ってくれた「ボクナンダカラ」

少年よ ああ少年よ 君が僕に繋いだ夢はまだ
もうちょっと だけどもうちょっと
信じるその力を忘れないでね

そこで泣いた少年を忘れないから
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