Sun-Day!!

太陽に憧れ僕らは
夏の空映す青い海
なぜか急に見たくなって
午前三時 車に飛び乗って
まだ暗い静かな街を抜け
助手席の君は眠そうだけど
行き詰った日常さえ
変えられると 季節がささやくよ

遠く夜明け前の
滲んだ月の下
やがて見える海岸線
潮の香りを孕(はら)ませた風に
君は目を細め笑って
朝焼けに染まる Highway
きっと今なら
途切れそうな思いも繋いでくれる

流されゆく 暮らしの中
すれ違うばかりで見失ってた
君の気持ち 僕の言葉
ずっと遠くに 置いてきたもの
すべてが 解(ほど)けて
取り戻せそうだよ
東の空から
差し込む光を

太陽が始まり告げたら
大切な気持ち込み上げて
柄にもなく 感動して
この世界の 営み感じてた
君の頬を照らす光も
流れゆく景色も風音(かざおと)も
海の色 空の色も
なにもかもが 夏奏でてくれる

高く陽射しはもう
角度を空に伸ばし
その真下に車停めて
サンダル砂にまみれて歩けば
波打ち際君はまるで
子供みたいにはしゃいで
それが僕には
ありのままの君に思えたんだ

街の風に 吹かれながら
傷つくことに慣れた心でも
言いたいこと 言えないまま
我慢ばかりで閉ざした心も
こんなに 眩しい
季節に包まれたら
本当の自分に
生まれ変われるよ

太陽に抱かれて僕らは
波の音もっと聴きたくて
真っ白な砂の上で
目を閉じれば 無重力の世界
君が居てくれるからこうして
真夏の海は色鮮やかに
ひとときを分かち合える
忘れていた 気持ちが甦る

太陽が西に傾けば
凪(な)いでゆく風が恋しくて
ほんの少し寂しくなる
何も言わず 君を抱きしめてた
夕焼けに染まる帰り道
深くなる絆確かめて
暮れなずむ余韻の中
西の空を背中に感じてた
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