地図にない町

地図にものっていない 車も走ってない
にわか雨もふらない 地下街を
意味なく歩いてると
自分を忘れるのさ
見棄てられた子供のように
誰にも見せない 心の涙を
喫茶店の窓辺に 捨てて
悲しい風にあたる 勇気が出てきた時
外につづく階段昇る

地図にものっていない 星ふる夜空もない
赤い花も咲かない 地下街で
あなたに出逢ったなら
好きだと言わないまま
腕に抱いて くちづけ出来る
誰にも見せない 自分の素顔を
飾り窓のガラスに うつし
嘘などつかず生きる 勇気が出てきた時
外につづく階段昇る…
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