大阪情話

お父ちゃんを買うてと 泣きじゃくる
不憫なこの子を 抱きしめて
生きてます 泣いてます
この世にいない あんたを怨んで泣いてます
見えますやろか 見えますやろか
妻と娘の 妻と娘の このふしあわせ

行っちゃイヤイヤヤと すがる指
ほどいて出かける 夜の店
愛しくて せつなくて
あと振りむけば お酌をする手も にぶりがち
見えますやろか 見えますやろか
支えなくした 支えなくした この頼りなさ

お父ちゃんはお空の あの星と
唄って寝かせる 子守唄
もう泣かへん 泣きまへん
この子にいつか 倖せめぐってくる日まで
見えますやろか 見えますやろか
妻と娘の 妻と娘の 春待つこころ
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