ルームナンバー202

肩が寒いの 夜明けにそっと
払った腕が 懐かしい

馴染んでた人 置き去りにした
ルームナンバー202

ほんとならあなたに目覚めのキスタイム
フロントに残したメッセージ受け取る頃ね

帰りはしない 昨日の恋人へ
思い出止める ジェラシーばかりの愛
自由に空を 翔べていたなら
あのままずっと 眠れたはずなのに

送る人なく ロビーに響く
かかとの音も 届かずに

帰る背中に しがみついてる
好きという文字 捨てたはず

あなたが好きだった藤絹のドレスさえ
脱ぎ捨てるソファーに今はもうただの切れ端

戻りはしない 昨日の恋人へ
時間刻めない ため息ばかりの愛
あなたの胸じゃ 抱えきれない
たくさんもっと愛せる私なのに
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