ひとつだけ

ほどいて つないだ 僕らの想いは
今日もゆらゆら ゆれながら
それでも強くなってゆく

願うささやき
風を乗りついで 届けばいいな
ふと気づけば 君のそしらぬ横顔

ひとつだけ 誰にもゆずれないもの
息をひそめて探すのは 二人のまわり道
特別な今日をいくつも重ねて
君とどこまでも

知らない僕をひとつ 見つけては微笑む
時々さみしそうに 空を見上げるの知ってるんだ

この腕じゃきっと 頼りないだろうな
それでも僕に分けてほしい ずっと隠してる涙を

星影ににじんだ君の痛みを
そっとつつみこみ 照らす月に僕はなりたいんだ
物思う街に ふぞろいな影が
静かにつながってく

淡く柔く 透きとおる すみれの空 追いかける
「また明日」で つなげてゆく未来が
どれだけゆらめいても

いつの日も 誰にもゆずれないもの
であった街の灯 傷つけた夜 あきらめきれない夢も
二人なら どこまでもいけそうさ
果ての果てまでも

ひとつだけ たったひとつだけ 守ってゆく
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