繁という名の縄のれん

なさけ仲見世 雷門に
ちいさな居酒屋 出しました
ほめてください ねぇ…あんた
雪の夜空(そら)から 見えますか…
繁(しげ)という名の 縄のれん

三社祭りで 着させるはずの
浴衣(ゆかた)も泣いてる 片情(かたなさ)け
なんで死んだの ねぇ…あんた
酔えば 叱って くれそうで……
今日も深酒 裏通り

愚痴は言うまい 言問橋で
流して手向(たむ)ける 花桔梗(ききょう)
いつも一緒よ ねぇ…あんた
それが惚れたと いうことよ……
繁(しげ)と明日(あした)も ふたりづれ
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