おふくろよ

愚痴も弱音も 吐かないで
骨身削って 生きてきた
おふくろよ おふくろよ ありがとう
口じゃ上手(じょうず)に 言えないけれど
せめてこの手で しあわせを
思いだすんだ あの頃を

海を相手の 明け暮れで
泣いた日もあろ 人知れず
おふくろよ おふくろよ ありがとう
無理をしないで たまには休め
肩の荷おろし させてくれ
つれて行きたい 湯の宿へ

苦労重ねた 歳月(としつき)が
やせた背中に 書いてある
おふくろよ おふくろよ ありがとう
我慢我慢で 白髪も増えて
照れてほほえむ 六畳間
そっと優しさ かみしめる
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