北陸本線

粉雪肩に 舞い散る駅を
人目忍んで 乗る列車
おまえを泣かせた つぐないは
いつかかならず 返してみせる
窓辺に揺れる 日本海
二人で落ちる 北陸本線

素足(すあし)のままで 震えるおまえ
抱けばすがって すすり泣く
誰にもやらない 離さない
指の先まで もう俺のもの
鉛(なまり)色した 日本海
涙も凍(こお)る 北陸本線

トンネルいくつ 抜ければ会える
遠い小さな 倖せに
地図にもないよな 港町
夢を重ねて 暮らしてゆこう
さか巻く波の 日本海
明日(あした)へ走る 北陸本線
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