薔薇とプリンシパル

たとえば涙が こぼれるみたいに 君が小さく 笑ったのなら
どんなに包んで あげたい事だろう だけど薔薇は 薔薇でしかなくて

なまり色した雲と 銀の雨
赤い屋根 君の屋根 赤いクツ

たとえ君が 飾って みてもまだ
深紅の薔薇には とどかない
だけど薔薇は 君の様には 踊れはしないから

明るくなって来た 空に訪れた 春を呼ぶ 風を感じていた
ひとり微笑んだ 君に微笑んだ 君は微笑み 返してくれた

窓の外 ゆっくりと 夜が来て
傾けた グラスの赤 打ち解けた

たとえ君が 飾って みてもまだ
深紅の薔薇には とどかない
だけど僕は 君の匂いを 感じてみたいから

探してた あぐねいた 僕がいた
すがってた 華やかな あの頃に

たとえ君が うそぶいて みたって
深紅の薔薇には とどかない
だけど薔薇は 僕の瞳を さましたりできない

たとえ君が 飾って みてもまだ
深紅の薔薇には とどかない
だけど薔薇は 君の様には 踊れはしないから
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