霧のわかれ

別れの しるしに
あなたの 手のひらに
白いハンカチ のせました
もうなにも 言うことはありません
さよならを するのに 似合います
冬枯れの 街の木立に
ひえびえと 霧が 霧がふります

可愛い ひとなの
あなたの 好きなひと
だけど 聞くのは 悲しくて
もうなにも 言うことはありません
愛してた あなたを ただみつめ
まばたきを しない私の
目の中に 霧が 霧がふります

思い出 半分
あなたに 返します
ひとり 抱くのは 重すぎる
もうなにも 言うことはありません
追いかけて すがって みたいけど
あの影は あとも見ないで
私だけ 霧が 霧がふります
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