やさしい うれしい

坂をのぼると大好きだった
つつじ咲く 春の保育園
先生はいつも本読んでくれた
わくわくの物語ばかり

話の世界と生きる世界が
ごちゃごちゃになってしまう僕
恐い本の時は昼寝の時間も
震えていた 布団にくるまって

だけど迎えに来たお母さんの
顔を見ると落ち着いた

やさしいような うれしいような
心の奥が温かくなるような
誰かに思ってもらえてるような
安心感が僕をそっと包んだから

たくさんの人を思いやる人を
鼻先で笑う人を見て
やりきれない気持ちになるのは
僕だけじゃないだろう
君もそうなんだろう

誰かの優しさに支えられて
ここまで来れたのだから

冷たくされたら 冷たくしちゃう
こんな単純な人間だからこそ
やさしくされたら うれしくなるよ
そしたら君にも やさしくできるから
そしたら君は笑えるだろう
そしたら君はやさしくできるだろう
そしたらみんな笑えるだろう
だからこの気持ちを君に伝えたいよ
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