春さがし

妻という名の 飾り文字
欲しいお人に ゆずります
争うて すりきれて
うちは般若になりとない
すっきり きっぱり けじめをつけて
ひと足はやく 京都から
西へ発ちます 春さがし

愛のかけらか なごり雪
車窓にちらちら 散ってます
盗まれて 泣くなんて
うちにそんなの似合わへん
やっぱり きっぱり 振り向かないで
指輪の跡は 夢のあと
ひとり旅です 春さがし

空いたとなりの 指定席
いつかどなたか 座ります
無理をして 咲いたって
うちの明日は見えへんし
さっぱり きっぱり 未練を脱いで
冬から春へ 衣がえ
西へ行きます 春さがし
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