虫ケラの唄

オイラ虫ケラ 光の差さない地下室で
日がな一日 ケラケラ笑ってる
朝から晩まで 晩から朝まで
人目につかないとこで這いずり回ってる

つらい現実に くじけそうなこともあるけど
似た者同士肩寄せ合ってかろうじて生きているんだ

こんなオイラにも夢があるのさ
早くここから抜け出して
お日様の光 いっぱいに浴びて
愛しい君とひなたぼっこしたいのさ

オイラ抜ケガラ 地下に閉じ篭ってたら
あの娘とのカンケーが ガラガラ崩れてく
移ろい激しい世界 女心と秋の空
冬も越せずに 春なんて来やしない

聞いておくれよ 悲しみの叫び声を
虫ケラには虫ケラにしか歌えないブルースがあるんだ

こんなオイラにも夢があるのさ
ロックンロールかき鳴らして
お日様の下で待ちくたびれている
退屈な君のハートをノックしたいのさ

カラ元気じゃ 長くは続かないだろう
地べたの下でノー天気じゃ 虫でも湧いてきそうだ

どうしたら地上に這い上がれるだろう
陽の光を拝めるんだろう
虫ケラにだって五分の魂があるのさ
一寸先の闇から抜けダッソウ

こんなオイラの夢をかなえるときが来た
陽の光を思いっきり浴びて
愛しい君を奪った奴をぼっこぼこにするのさ
君のハートを今ノックアウトするのさ
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