青春残酷物語

白黒テレビ 浅間山荘の事件 きしむベッドで ひざを抱きよせ見てた
明日の見えないイラつきだけがつのり 眠るお前を起こし 何度も抱いたよ
愛のひとつさえ言葉にできず お前泣かしてた俺だった
だけどいつの日か この手でお前しあわせにしようと決めていたのに
愚かだね 男なんて いつも甘えてばかりだったね

お前が寝てる間に 財布さぐり 金をぬきとり パチンコに明け暮れた
責められるたび 自分が悪いくせに 自棄で壁を殴ってこぶしを潰した
あの日夜明けまで飲んで帰ったら お前の姿が消えていた
机に置かれた牛乳瓶に 一輪の黄色いタンポポの花
愚かだね 男なんて いつも大事なものを失くすよ

愛のひとつさえ言葉にできず お前泣かしてた俺だった
だけどいつの日か この手でお前しあわせにしようと決めていたのに
愚かだね 男なんて いつも甘えてばかりだったね
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