北の盛り場

粉雪舞い散る盛り場は
何故かはかなげな女がいる
無口でさびしいひとがいる
恋などしないと唇かみしめ
うつくむ横顔に
心を魅かれてまたたずね行く

あゝ逢いたい 逢いたい あのひと
あゝ北国 盛り場 恋灯り

乗りかえ駅から二つ目の
こんな悲しげな盛り場にも
いのちを賭けたいひとがいる
不幸になるから誘っちゃ駄目よと
身をひくいじらしさ
捨ててはおけない気にさせるのさ

あゝ逢いたい 逢いたい あのひと
あゝ北国 盛り場 恋灯り

あゝ逢いたい 逢いたい あのひと
あゝ北国 盛り場 恋灯り
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