黒いベレー

雨がみじめに降っていた
壁にもたれて二人で
だまって見てた向こう河岸
赤い灯影がちらちらと
ああ 雨が降るふる 今日もまた
濡れてるだろうか 黒いベレー

残りタバコもしめってた
けむがまつ毛で泣いていた
どこかで鳴ったピストルが
犬がとおくで ほえていた

雨がみじめに降っていた
胸の底までふっていた
河の向こうじゃ えんのない
赤い灯影が笑ってた
ああ 雨が降るふる 今日もまた
濡れてるだろうか 黒いベレー
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