木曽恋い三度笠

西に御嶽山(おんたけ) 東の空にゃ
雪の残った 駒ケ岳(こまがたけ)
捨てた故郷(こきょう)が 恋しくなって
向けた草鞋(わらじ)に 街道しぐれ
「ごめんなすって…」
俺ら木曽恋いエー 三度笠

宿場祭(しゅくばまつ)りで 見初(みそ)めたあの娘
どこか似てるよ 紅ツツジ
指も触れずに 別れて来たが
今じゃ他人の 花だと聞いた
「ごめんなすって…」
俺ら木曽恋いエー 三度笠

鳥居(とりい)峠を 日暮れに越えりゃ
生まれ在所(ざいしょ)は もう近い
寄って行こうか 寄らずに行こか
せめて逢いたい おふくろさんに
「ごめんなすって…」
俺ら木曽恋いエー 三度笠
×