望郷の街

このまま二人 暮らしたら
傷つけあうと 淋しげに
見慣れた部屋を 捨てて行く
あなたが今は いとおしい
赤いリンゴを ほおばって
二人のベッドに 寝ころんで
街の灯を 見上げれば
青春なんて からっぽさ
ラジオが今日も うたってる
海の青さに あこがれた

悲しい思い 出会うたび
生きてゆくのは つらいよと
なぐさめられた あなたから
東北なまりが なつかしい
約束どおり この街で
結婚したいと 願ってた
渋谷の駅で みぎひだり
別れが胸に つらかった
ふるさとのこと 浮かぶとき
心の捨て場に とまどうよ
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