チャンチキおけさ

月がわびしい 露地裏の
屋台の酒の ほろ苦さ
知らぬ同士が 小皿叩いて
チャンチキおけさ
おけさせつなや やるせなや

ひとり残した あの娘
達者で居てか おふくろは
すまぬすまぬと 詫びて今夜も
チャンチキおけさ
おけさ おけさで 身をせめる

故郷(くに)を出る時 持って来た
大きな夢を 盃に
そっと浮べて もらす溜息
チャンチキおけさ
おけさ泪で 曇る月
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