痛みの果て

痛みの果て 辿り着いた鳥 今何が見えるの
その場所から 眺める世界 どう映って見えるの
まだ少し ここでひと眠り

何を憂い あなた達はそして歌い続けるの
何を思い 笑えない世界 嘆き悲しむの
癒される事を願うの

病める日さえも照らす月明かり また苦痛がひとつ 終わって
時に誇らしくのぞく太陽に はじまり扉開けて

旅立つ残酷な程 愛おしい命をかかげ
揺らり揺られ静寂を壊すように 痛みの果てを目指すように
しなやかに歩き出した

痛みの果て 辿り着いた鳥 今何故飛び立つの
美しくも気高い羽根 包み込むように
凍えた手 癒してはくれないの

心地よい風 吹き抜ける場所をあなた達はひとつ見つけて
あれ果てた大地 花を咲かせるため 飛び立ちまた旅立つの

消えない傷口をなめるよりはそう確かに
この瞳をそらさずにいることが今は全てで 息をして
軽やかに生きて行くの

病める日さえも憂いを持って 気高い羽根広げて旅立とう
苦痛の日々も瞳をそらさずに 静寂を壊すように歩き出そう
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