たそがれの恋

汽笛の音が 窓ごしに
ものうく響く 港のホテル
男と女の 仲なんて
なるようにしか ならないわ
いいの今さら どうでもいいの
もう 恋なんて

タバコの灰が 足もとに
ぽとりと落ちた 港のホテル
ひとりで悩んで 苦しんで
なんだかとても 疲れたわ
何をするのも めんどくさくて
もう いやなのよ

海から吹いて くる風も
日暮れにやんだ 港のホテル
ミモザの匂いに 包まれて
このままそっと 眠りたい
いっそ明日が 来なけりゃいいの
もう いつまでも
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