水色のドリーマー

水彩の鐘の音が
朝焼けにあいさつ
時計台は見下ろし
いそぎ足を教える

「いつでも眠そうね」と
君が微笑むたび
僕ははねた髪の毛
気にしながらまばたき

つややかな木漏れ日の流れそっと
孤を描きながら舞い昇ってゆくよ
水色のドリーマー

瞳に風をうけ
空と踊ろうよ
静けさを泳ぐ
リズムにあわせ

モップが愛想ふれば
ホコリ達は元気
ななめにさす光の
小石が角度計る

「ホラ 空が綺麗よ」と
君が見ているすき
僕はシャツのボタンを
なおしながらあいづち

微量の星くず見つけたようにそっと
ささやくふりして パステルをおいてく
水色のドリーマー

瞳に風をうけ
空と踊ろうよ
木々の透き通る
森があるのさ

夢を見た 次の朝 虹にすわって待ってるよ
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