ふたたび長崎

ふたたび長崎 想い出たどって
そぞろ歩きの 春雨通り
好きで別れた あの女は
妻と言う名の花なのか
逢ってはいけない 仲と言う
ふたたび長崎 こころ思案橋

ふたたび長崎 別れたあの夜は
海に火がつく 精霊流し
まるで二人の 恋の火が
遠く離れて 行くようで
涙で曇った 眼鏡橋
ふたたび長崎 みれん催合船(もやいぶね)

ふたたび長崎 今夜で見納め
石の坂道 オランダ坂よ
男ごころの 気まぐれで
逢ってさざ波 立てるより
守ってあげたい 幸せを
ふたたび長崎 祈る天主堂
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