笹川流れ

あずけていました なにもかも
夢も さだめも 命まで
啼(な)いて 群れ飛ぶ 海猫みつめ
後悔してます 別れたことを……
みれん心を 夕陽に燃やす
旅は越後路 笹川流れ

あの日は 仲良く 乗った遊覧船(ふね)
かすむ涙の 君戻岩(ききもどし)
沖の粟島(あわしま) 指さしながら
一緒に住むかと 抱きよせられた……
忘れられない 優しい胸が
それも越後路 笹川流れ

あてなく誰待つ 断崖(きりぎし)に
咲いて哀しい 透百合(ゆり)の花
花になっても 恋しい男(ひと)を
一途(いちず)に信じた 女(おんな)の姿……
そうよ私も 面影抱いて
ひとり越後路 笹川流れ
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