えくぼ

流れの旅で めぐり逢う
昔の女の 懐かしさ
潮の香りの ただよう町で
真珠のように 光っていても
ユキ ユキ やせたな ユキ
二つもあった えくぼは一つ どこへいったのさ

別れた俺を 悪く言う
ひとには横を 向くという
そんな噂を きいてたけれど
三十路の春を 泪と暮らす
ユキ ユキ 止しなよ ユキ
おもいですてて 明日の街の 花と咲きなよ

しあわせかいと たずねたら
うなずきながら 泣いていた
汽車を追いかけ 手をふりながら
何かを俺に 告げてた瞳
ユキ ユキ 好きだよ ユキ
おまえの頬に えくぼを二つ つけてあげたいよ
×