沖縄月夜

なんなん菜の花 髪かざり
あの娘はそわそわ 誰れを待つ
日昏れの港の 岩の蔭
幼馴染みの 俺らの胸を
知っているやら 知らぬやら
ホロホロ ホロホロ 沖縄月夜

とんとん機織る 筬の音
あの娘の夜なべは 何時終る
乱れて切ない 恋ごころ
島の娘は 他国の人に
惚れちゃならない 筈なのに
ホロホロ ホロホロ 沖縄月夜

つんつん月夜の 影法師
あの娘は若衆と 二人連れ
海神祭りの 遠囃子
ひとりさみしく 見返える空に
濡れて傾く 二十日月
ホロホロ ホロホロ 沖縄月夜
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