別れの夜明け

東の空が赤い もうすぐ 陽が昇る
誰も居ないプラットホーム 一番列車に乗る
君は まだ夢の中 突然で ごめん
話は あいつに聞いてくれ 逢わずに行くョ
町はずれの 丘に登った
あの日を 覚えていますか
夕焼け雲の 向こうに
僕らは 何を 見たのか
あいつは この町に残る と
僕は 出て行くと 叫んだ
君は 少し困った顔で
黙って 遠くを見てたネ

あいつとはよく喧嘩をした だけどイイ奴さ
君となら うまくやれるだろう
あいつは 優しいもんナ
やがて君は 母さんのように
きれいに 歳をとり
よく似た子供の手をひいて
静かに 街を歩くだろう
愛してたよ あの頃は
二人で 暮すつもりだった
君を 幸せに出来ないまま
僕は 一人 町を出て行く

ああ もう 汽車が出る 故郷の
山よ 河よ 空よ
さよなら 君と僕の 青春
今 さすらいの 夜が明ける
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