ひかりのまち

浴びるほど酒を飲んでいた 浴びるほどの陽の下
浴びるほどのおしゃべりと 友達の輪の中
でも気がついたら 浴びるほどの愛をくれた
まばゆい瞳(め)のあいつが 突然いなくなっていた

スプリンクラーの霧の雨
舞い降りてくる 目にしみいる緑の芝
スプリンクラーの虹の雨
舞い降りてくる お前の光さえぎったのは 俺だったのか

タイヤのきしむ音だけが 夕暮れを引き裂き
風にころがるサンダルも そのままにして
わずかな荷物だけを 車の中につめこんで
何にも告げず逃げるように彼女 家を出た

スプリンクラーの霧の雨
舞い降りてくる 目にしみいる緑の芝
スプリンクラーの虹の雨
舞い降りてくる 心奪われ裂かれても日々は 過ぎてくのさ

テーブルにはマグカップ 廊下には掛けたシャツ
壁にはきどったみんなの 笑顔のポートレート
音を消したテレビが映り レコードが流れてる
すべてそろってる いつものように
いないのは 俺達だけ

スプリンクラーの霧の雨
舞い降りてくる 目にしみいる緑の芝
スプリンクラーの虹の雨
舞い降りてくる お前の光さえぎったのは 俺だったのか
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