声なきこえがつむぐ歌

あぁ 強く握りしめた かたい大きな手 優しいまなざし
南風のような温かい歌声 時にかくさず 流した涙…

あぁ 初めてのグローブ 遠くをめがけて 放り投げたボール
ふたりで見上げた 雲ひとつない空
一瞬 すべては スローモーションで揺れた

時の旅人に もし 出会えるのなら
伝えられないままに 錆びそうなおもいを 届けてもらおう

ありがとう!
ただ それだけが伝えたくて
何故かそれだけが うまく言えなくて 時が来て 過ぎ去って
瞳をとじれば そこに笑顔のあなた
心の泉が枯れないように そそぐ 言葉なき微笑…
声なきこえがつむぐ歌

いつか 道に迷いひとり さまよい歩いた 見慣れぬ坂道
声に振り向けば 手を振り笑ってた
何かが壊れて あふれこぼれ出た涙

疲れ果て眠った 背中で見た夢 家路は夕暮れ

ありがとう!
ただ それだけが伝えたくて
何故かそれだけが うまく言えなくて 時が来て 過ぎ去って
瞳をとじれば そこに笑顔のあなた
心の泉が 枯れないように そそぐ 言葉なき微笑…
La! La! La! La! La!
空に突き刺され! 力の限りに ふりしぼり叫ぶ声
ありがとう!
そんな短い言葉のもつ 深くはかない意味
教えてくれたね 言葉なき微笑
声なきこえがつむぐ歌
名もない道に咲く花のような…
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