季節の記憶

東向きの窓辺 枯れ葉は右へと流れてく
早起きするんだと言って 君はこの部屋を選んだ

一緒に買ったソファ 時が過ぎて色が褪せても
二人はずっと変わらないんだって そう思っていたよ

ニュースの少ない朝「悪い人は消えた」と笑った君…

抱えきれないほどの夢を
持てあましたまま二人は
毎日を積み重ねた 思い思いに
また この寒さがふいに思い出させる
君と過ごしていたこの季節を

吸い込んだ気持ちを 吐き出したら白く凍えた
一人きりじゃ 意地の張り方さえも忘れちゃったみたい

「陽気なキリギリスは悪くないはずだ」って怒った君…

支えきれないほどの痛み
見ないふりを続けたまま
違うものを見ていたね 思い思いに
今 君はどこで何をしているんだろう
誰のことを思い 過ごしてるだろう

木枯しにそっと ラジオからのChristmas song
季節は巡り巡る
just the same, just the same,
just the same, just the same...

抱えきれないほどの過去を
全て持ちきれず二人は
別々の道 選んだ 思い思いに
また この寒さがふいに思い出させる
君と過ごしていたこの季節を

帰るべき季節をなくしたまま
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