真実

憶えていたいことばかりどんどん増えていく
いつかすべて消えてしまうと知っていても

たとえば言葉にすると違ってしまうけど
名前のない今日の中の、何気ない君

見つめ合うことよりも
何かを見つめる君の
背中をそっと守りたい
それが真実

疲れた羽根をひろげて涙見せてもいい
僕はきっと笑いながら抱きしめるから

恋に落ちたあの夏の匂いは風の中
いつか遠い遠い場所で眺めるのかな

写真の奥に埋もれた二人のきずあとは
拭い去れぬかわりにほら、力をくれた

目には見えないものを
信じるその力は
何より強くなさけない
それが真実

今さらあえて言うのもなんだか照れるけど
僕以上に君を愛せるひとはいない

すべての気持ちを言葉になんかしなくていい
黙って一緒に前を見てる、それだけでいい

見つめ合うことよりも
何かを見つめる君の
背中をそっと守りたい
それが真実

君はそのまま真っすぐ進んでいけばいい
僕はきっと笑いながら抱きしめるから
僕はいつもいつの日にも抱きしめるから
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