Eve

重なる足音 よそ行きの街並み
静かに頬叩く 場違いな霧雨

赤と緑 切り絵の景色 巡るワルツ
何度目だろう 見上げた空に 予感がした

雨の粒が 雪に変わる
午前零時前の君 照らすように
舞うひらひらと真夜中の蜉蝣
ひといきれに まぎれそうもない
二人の影 揺らめいて

優しい喧騒 にぎやかな街の音
意外なジオラマ 重なった足跡

塗り足された 切り絵の景色 たどるボサノバ
いつのまにか 空はモノクローム スロウモーション

雨の粒が 雪に変わる
午前零時過ぎの君 包むように
降るはらはらと 今日だけのパノラマ
雪に描いた シンメトリー
また今年も イヴが終わる

祭のあと 誰かが何故か 連れてくる 感傷は そっと仕舞って

雨の粒が 雪に変わる
午前零時前の君 照らすように
舞うひとひらと真夜中の蜉蝣
ひといきれに まぎれそうもない
二人の影 揺らめいた イヴの夜
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