ひろしま、そして雨ン中

男ごころを冷たく濡らす
夜のひろしま 雨ン中
好きでした生命をかけた恋でした
その君が 遠くへ
お嫁にゆくと聞かされて
泣いて歩きました…
京橋 あたり

生きる望みも 崩れて消えて
傘もささずに 雨ン中
夢でした虹より淡い恋でした
死ぬよりも 辛いと
囁く君を 抱きながら
ふたり歩きました…
比治山あたり

汽笛悲しい ひろしま港
船の灯りも 雨ン中
駄目でした 思い出だけの恋でした
二人して よく来た
待合室の レストラン
ひとり飲んでいます…
忘れるために
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