カコ

どうして こんな事になったんだろう
ずっと それ以外考えれなくて
苦しまぎれに流してたラジオから
ちょっと 優しく聴こえて来たのは

確か 私が生まれる前から 事あるごとに ずっと流されていた
とっくに流行が過ぎ去った曲達が そっと 優しく教えてくれた

帰りたい場所があって 戻りたい時があって
二度と思い出したくない 間違いもあるけど
起きたくない朝があって 見たくないカコがあって
誰にも見られたくない 自分がいてもいいと 思えたのは

あの日 どうしようもなくなりました
あの日 苦しめた人がいました
どれだけ頭下げても泣いても 二度と あの日には戻れないな

鏡を見ても映らなかった私を あなたが映し出す
いつも強気に捩じ伏せて来た この目はあなたの目を見れない
音量上げても聴こえなかった 音達が鮮やかに色味を帯びる
いつも強気に突っ張って来た 気持ちがうるおいを始める

泣いてごまかせてた

帰りたい場所があって 戻りたい時があって
二度と思い出したくない 間違いもあるけど
起きたくない朝があって 見たくないカコがあって
誰にも見られたくない 自分がいてもいいと 思えたのは

捨てられない自分がいて 忘られない自分がいて
カコの自分が重く強く のしかかって来ても
軋んだ扉を叩いて 出て来なくちゃだめだよって
俯いたままの私を 諦めないでくれた

あなたがいたから
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