月下美人

波の音聞きながら
眠りたい夜がある
柔らかな月灯かり
祈るように瞳を閉じた

夢で逢えるのなら 二度と目覚めない
髪に頬に触れる指を 永遠にするから

あの夏の日に帰りたい
あの胸の中眠りたい
遠い記憶 辿りながら さまよう心

美しい夏の夜
想い出の船に乗る
銀色の月灯かり
悲しみに降り積もる

夢のように消えた 永遠の誓い
こぼれ落ちる涙さえも 真実を見れない

あの夏の日に帰りたい
あの胸の中眠りたい
月の光り 浴びた花が 淋しく揺れる
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