季節が薫る

(春)
雨上がりには 土が香り
布団の中には 太陽が住む

沈丁花は希望を 風に乗せて
父が夢見た日に 触れた気がした

My friends My home wonderful days 今年も会えたね
遠い日を 共に過ごした 幼馴じみたち

My dreams My hopes My sweet memories 愛しい思い出
故郷など無い私に 季節が薫る

(夏)
山鳩の鳴く 木陰の径(みち)
プールの隣りには ニワトリ小屋

縁日の空気と 花火の煙
友と駆けた丘は いつも晴れてた

My work My school My beautiful days 忘れはしないさ
ほほえみを 山積みにして 届けられる日々

My voice My songs My sweet memories 私をつくった
風に芳香る 思い出が 私の故郷

(秋)
心ときめく キンモクセイ
放課後の校舎 茜に染まる

ゆうげ仕度の音 たき火の匂い
母が恋した日の 風は何色

My tears My smiles My wonderful days いつでも会えるね
どこにいても いくつになっても 気持ちは同じに

My life My love My sweet memories せつなき残り香
故郷など無い私に 季節が薫る

(冬)
星くずの夜 舞い立つ湯気
くもり窓ガラス ストーブの熱

人はどこに生まれ どこに還るか
君が産まれた朝 それを感じた

My dad My mom My beautiful days いつかはお別れ
いつまでも 変わらないのは 季節の香りか

My wife My child My sweet memories 伝えておくれよ
風に芳香る 思い出が 私の故郷

故郷など無い私に 季節が薫る
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