薬指と小指

スマートにお別れしたつもり
合鍵は捨ててなんて言ったけど
少し余分に食事を作る
冷めてゆくだけ

誘われてドライブにいったけど
あなたよりやさしい人だったけど
今日の三日月の様に ココロは
満たされぬまま

誓ったこの季節がくると
薬指がまた痛み出す
治らない傷口に触れては
あなたのいいところ思い出す

あなたが誰かさんと眠る頃
あたし泳げるくらいに泣いたわ
役目を終えた青い枕を
抱きしめたまま

破れたふたりの約束を
小指がいまでも覚えてる
あたしはこの指にからまった
赤い糸のせいで指を切る

真っ赤な相合い傘見ると
薬指がまた痛み出す
ひろげた傘の左側に
あなたのぬくもり探してる

破れたふたりの約束を
小指がいまでも覚えてる
あたしはこの指にからまった
赤い糸のせいで指を切る
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