待ちわび通り

待ち合わせ 久し振り 遅れて
改札すり抜ける あなたを見つけた
何時からだろう
駆けてゆく あなたの背中を
ながめてばかりいたような
そんな気がする

肩寄せて ほほえんで 傍に来て
言わないで誰かのことは それ以上
恋人と呼ばれてた あの頃のままに
優しいしぐさだけ 見せてよ

待ちわび通りは 行き止まり
ほろ苦い言葉だけど
サヨナラを言わせてよ
秋深く人恋しくても
もうあなたを 呼び止めたりしない

思い出のひとつひとつたぐり寄せ
言葉にすればあなた 無口になる
意地悪な気持ち それも愛かしら
あなたの瞳に愛を探していたのに

誰かがそっと腕を回せば
サラリとすり抜け駆けてゆく
ずっとそのまま
振り向いてしまえば
立ち止まるから
きっときっと立ち止まるから

待ちわび通りは 行き止まり
ほろ苦い言葉だけど
サヨナラを言わせてよ
秋深く人恋しくても
もうあなたを 呼び止めたりしない
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