春の愁い

めざめには覚えてた夢も
あとかたなく忘れている真昼時
恋なんてとるにたりなくて
してないとふしあわせな私なの
青春の景色には誰かがほしい
愛だけが思い出を
豊かにする気がしてるの
毎日はひざ掛けにふれる風にも似て
それとはなく過ぎるもの

窓辺にも春のときめきが
そこかしこにひそんでいる真昼時
口にして嘆くほどもなく
しあわせでもない気持は何かしら
青春は今もまだ他人(ひと)事みたい
どの人のこともみな確かな気がしていないの

青春を知らないで終るかしらね
今日までの恋なんて想い出にも残らないの
待つことはなれているつもり
私ならばいつまででも待つけれど
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