花は咲いて ただ揺れて

朝焼けに秘められた願いは現実に潜み
運命(さだめ)には逆らえぬ何かがあると思う時

花から花へ舞い降りる生命
春の陽射し やさしく照らす

花は咲いて ただ揺れて
甘い匂い誰を誘うともなく

雨に濡れ いつか遠く飛び立つ夢をみても…

恋も知らぬままにただ
その身を未来へ繋いでく

祈りの無力さを知る意志を
時にみせる太陽を浴びて

花は咲いて ただ揺れて
色を纏い受け入れてゆくだけ

人はその儚さに憧れながら手折る

花は咲いて ただ揺れて
甘い匂い誰を誘うともなく

雨に濡れ いつか遠く飛び立つ夢をみても…

花はただその性(さだめ)
途切れぬように咲いた
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