茜ヶ空

まだ青空の残る空 夕雲に消えてゆく「本当」
振り返れば僕のものとは 到底、思えない長い影
突然、促されたように情けなく灯りだす街灯
心の何処かで聞こえる過ぎ去る気配のない救急車
それでも出来る限り永く 西へ 西へ 歩くんだ
ああ 僕は怖くなどないよ ご覧、未来の訪れを

茜ヶ空だから 早く手を振らなきゃ
今日の僕の声が、背中が、遠く遠く見失えるまで

僕と仰ごう 一緒に歩こう 共にいるんだ 共にいるんだ
僕と嘲笑おう この心臓の風穴に吹く クソと自由を

君の余り物な笑顔 とてもガス欠気味な吐息
何だかよそ行きな家路 条件反射な「元気だよ。」
言葉のないエレジィみたい 無為に生きているわけでもない
はじめっから何も無いんだよ 僕らには未来しかないんだから

茜ヶ空だから 早く手を振らなきゃ 君の傷や咎が尾を引かぬように
茜ヶ空だから 早く手を振らなきゃ
今日の僕の声が、背中が、遠く遠く見失えるまで

僕と仰ごう 一緒に歩こう 共に居るんだ 信じていいよ
僕と嘲笑おう この心臓の風穴に吹く クソと自由を

僕と仰ごう 僕と嘲笑おう

西へ 西へ 歩くんだ
はじめっから何も無いんだよ 僕らには未来しかないんだから
もう、僕らには未来しかないんだから
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