帰郷

哀しい時はひとつずつ やり直すこと教え
傷つけた私の言葉 浮かべては消して

あの時はまだ人生を 決めることが恐くて
ひとり歩きがしたかった 自分を笑って

転びそうになったら
手を差し伸べて下さい
もう一度この都会で逢えたら
貴方の胸に飛び込みたいけれど

寂しい時は懐かしい 子供の頃の唄と
祭り囃子の遠い音が そっと蘇る

見上げれば今黄昏に 渡り鳥は南へ
翳りゆく遥か家路へ 群れなし飛び立つ

明日の朝になったら
故郷に帰ります
もう二度と戻らないと書いた
駅の伝言板 白い文字を残して
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