ガレキの楽園

君はみつめている
こわれた屋根に上って
この街のすべてを
それから僕のすべてを
好きなものはきれいな色の時計
君のためなら手にいれるよ
どんなことしても

僕は戦う
形のないものと
君のためだけ戦う

工場の煙もガレキも味方なのに
人の思惑から逃げられない君の気持ち
同じ夢を見たね
君が呼んでた
どの時計よりきれいな
魚が光る海で

僕の心に浮かぶ雲のように
君は静かに眠ってる 無垢なまま

その未来半分をくれるのなら
灰色のやせた絶望が遠く遠くなるよ

僕は戦う
形のないものと
君のためだけ戦うよ
そして誰も知らない楽園の海に
いつか行こうね ふたりで
ふたりきりで
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