三日月と私

「おはよう」「おやすみ」「もしもし」「僕だよ」
あなたを真似してみる
初めて 出会った頃のように
「君だけ 好きだよ」「いつまた 会えるの」
唇砂漠になる
あいさつみたいに 聞いた言葉

光る思い出胸に 刺して確かめるの
好きだったこと それだけを
空に細い三日月 君もさみしいの
冷たいかけら 冷たいかけら 抱いて

「もしもし 元気」と練習するけど
ダイヤル回さないの
笑って 話せることが 恐い

「なぜ?」と胸を叩いて 泣きたかったあの日
「強いね」とあなたは言った
空に細い三日月 君もさみしいの
失った影 失った影 抱いて

光る思い出胸に 刺して確かめるの
好きだったこと それだけを
いつかきれいになれる なくしたかけらが
きらめいただけ きらめいただけ きっと
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