遠い砂丘

目を閉じればすぐたどりつくはずさ
白い壁に寄せかけた 君の好きな写真
ほら ごらん……

放射線状に鈍い太陽光る
熱い体ふるえたあの夏の日の出来事

通り過ぎた季節
もどるはずのない
あの娘のやさしい頬を染めた夕日のみ込む
遠い砂丘

逃げてゆく恋をただ眺めていた
風がつくるしま模様
砂の上のものがたり ごらん

寄せる波が残す貝の破片光る
それは君の心に永遠(とわ)に輝く命さ

忘れられぬ女(ひと)が
君を変えてゆくよ
何かが始まる時の熱い鼓動聞こえる
遠い砂丘

通り過ぎた季節
もどるはずのない
あの娘のやさしい頬を染めた夕日のみ込む
遠い砂丘
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