さよならのしるし

少し違う季節の海が見たくて車飛ばし
ふたりよく行ったあの海岸へ
空に見えた黒い雲もいつしか晴れると信じて
何も知らない顔
いつもどおりに

飛び去った彼の気持ち
もう戻らないと気づいたとき
自分の弱さを見ないふりで

諦めきれず責め続け
投げた言葉思うたび
気持ちの置き場所探せなくて

繰り返す沈黙をさえぎるみたいにバッグ開けて
最後のプレゼント握り締めてた

新しい暮らしの中忘れられないように
淡い期待抱き探し出したフォトスタンド

その手に滑り込ませたらさよならのしるしになる
瞬き一つで涙止めた

鏡がうつす私に笑い返せたら
自分のペースでもう一度歩き出そう

吸い込まれそうな青空は明日を迎えるサイン
見慣れた背中に別れ告げた
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