北風が見ていた

約束なんて 守れなかった
吐息のようなつぶやききいていた
真顔でウソを云えたその日から
子供のような笑顔も忘れたの?

好きだったと口にしたのは
すべて過去にするため
つないだ君の手が自然に
ちぎれてた 季節は
みじめだった 屈辱の涙
風が見てた

風が見ていた
風が見ていた

普通の日々を生きたくないと
それならどんな明日を望むのか
煙がくすぶるたき火を
ながめてた 鋪道で
誰もがだまってた理由は
冬を待っていただけ
静かだった 死んでゆくように
風も見てた

風が見ていた
風が見ていた
風が見ていた
風が見ていた
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