矢車草

男心の片隅に
忘れられない 女(やつ)がいる
薄紅色の花びらに
おまえの姿が見え隠れ…
花の香りを 唇を
思い出させる 矢車の花

眠りつくまで 腕枕
かして欲しいと 甘えてた
名前をそっと呼んでみる
こぼれる吐息の やるせなさ…
花に手を添え 詫びたって
咲いて儚い 矢車の花

そばの幸せ 捨ててまで
ばかな男さ はぐれ癖
おまえのつらさ 哀しみを
今ならわかってやれるのに…
嘘じゃなかった 惚れていた
胸にこぼれる 矢車の花
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